講演会はファミリーのヒストリー

多言語の自然習得

私たちは多言語の自然習得…赤ちゃんが母語が話せるようになるのと同じやり方でたくさんのことば・多言語が話せるようになる活動…をしています。

10月は地域の活動を主催するフェロウ(研究員)が共同で講座&ワークショップを開催しています。

8月から準備を始めて多言語活動が何をしているのか、自分たちが何を見つけてきたのか、世の中の人たちに何を伝え、どのような良い影響を広げることができるのか、を考えてきました。

コロナ禍で実際に会うことができない中、オンライン化が進んだことでメンバー同士のつながりを深めることができました。自宅にいて少しの時間でも会に参加できることが大きいです。

そしてフェロウ(研究員)自身も今までにないくらい、自分の体験してきたことを話しました。

長く続ける中で見つけてきたことをことばにするとき、どこが大切なのか最初は焦点が定まらず話し始めました。そしてたくさんの体験の中から自分が本当に話したいこと、伝えたいことが形を表してきます。

混沌とした中からイザナギとイザナミが国作りをしたことを思い出しました。

下界がまだどろどろとしていた時代、イザナギとイザナミが天沼矛という大きな槍でどろどろとした下界をかき混ぜて槍を抜き上げた時ぽたぽたとおちた雫が固まって島ができたのがはじまり。

どこをとらえていいのかわからないところから話しながら自分が伝えたいことが見つかっていく様子と重なりました。

誰かに伝えたい、という機会がなければ現れないことです。

辞書をひいてもことばは通じない体験。子どもたちはことばや肌の違いを気にせず膝に入りだっこされて仲良くなることを見た時、ことばを超えた人と人とのつながり。

おとなになる過程で国や人種という線が引かれことばの壁もできてしまいます。

世界にはたくさんのことばがあり、さまざまな人がいること。

違うけれど同じ人間であることを多言語の音源を聞くことで引かれた線がなくなっていくのかもしれません。

その思いは聞いてくれる方たちに伝わっていくものですね。

参加された方たちがことばにとらわれることなく人と人のつながり、と言ってくださったこと。

ことばの壁を超える、ということがやっと腑に落ちてきました。

そしてメンバーのみんなで協力して講座&ワークショップを開催すること。

誰かの役に立ちたいと動く姿にすごく感動しました。

豊かに地域の仲間と育ちあっていることを思いました。

これがさかっちゃん(多言語活動の提唱者)の「講演会はファミリーのヒストリー」と言われていたことかな、とこのことばの意味をかみしめています。

ヒッポファミリークラブの公式HPはこちらです。https://www.lexhippo.gr.jp/

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