ヒッポファミリークラブの研究部門から生まれた本。
「枕詞の暗号」は枕詞に秘められた古代日本の人々の伝えたかったことを様々な視点や資料から紐解いています。
今回、読むのは二回目。
一回目は文字を追うのが精いっぱいで今回は謎だらけ、これどういうこと?がたくさん出てきます。
陰陽五行、易、古代中国、漢字、朝鮮語、字形、字源…などから、万葉のなぞを解明しています。
藤村由加さんはじめ、この本にかかわったヒッポメンバーの知識の広さと深さにもどうなってるの?凄すぎ!と感心するばかりです。
今の私は多言語の音源を聞き、交流体験を聞き、人に会い、韓国のファミリーにでて、赤ちゃんたちのことばのことを考え、自分の多言語は?共同研究の成果は?‥‥あちこち行ったり来たり、これがらせん状になっていたらきっと成長できるだろうな…とぼんやり思っています。
古代日本の考えの深さに驚く
古代の人々の木々に寄せた信仰を考えるとき、「朝毛吉」は気を修辞するたんなる美辞麗句ではなかっただろう。その意味を考えるときに忘れることのできないのが、陰陽五行思想である。宇宙は陰陽二気、木火土金水の5つの要素で構成され、その相生・相剋によって万物の生成・消滅がつかさどられるという思想で、古代中国の世界観をしめすものだ。古事記の序文にも天武天皇が「二気の正しきに乗り、五行の序を斉へ、神理を設けて俗をすすめ」たと語られているように、政治・祭祀はもとより生活全般にわたり、動かすことのできない規範とされて真理であった。
藤村由加「枕詞の暗号」
漢字の最も古い解説書は許慎の「説文解字」
紀元100年、許慎によって著された中国の最も古い感じの解説書『説文解字』
陰(六)と陽(九)の象徴数をかけ合わせた540の部首をたてて全体の枠組みをたて、「天地人」三才の理念に基づいてものの大系を「一」からはじめ、最後を「亥」(十二支の終わり)でしめくくる。この構成は森羅万象のすべてをそこに収容し、永遠に循環する宇宙を、文字の循環によって表したとしたといわれてわれている。
藤村由加「枕詞の暗号」
びっくりです。漢字とは宇宙をあらわす、文字は科学だったのかな、とこの文章を読んで疑問がわいてきました。
古代の人たちはすごい知識を持っていたのだと感心しました。
三才とは「天と地と人」
気になって調べてみました。
天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない
好機は地理的な有利さに及ばず地理的有利さは人心の一致にかなわない。事をなすには人の和が第一であるという意。
古代から人の和が何より大切と説いていた。
このことばが「枕詞の暗号」に記載されているのも私たちへのメッセージだと思いました。
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