こんにちは!
ご訪問いただきありがとうございます。
家愛知県豊川市でヒッポファミリークラブの活動を主催しているサダモリです。
ヒッポファミリークラブの多言語活動を通して見つけたこと、楽しいことをこのブログでお伝えしたいと思っています。
家族でヒッポファミリークラブの多言語活動を始めて20年。
ことばと人に出会いながら思いがけない面白い人生をおくっています。
先日、東京大学大学院教授の酒井邦嘉先生の講座「ことばを育む、心を育む」をきいてきました。
酒井先生はヒッポファミリークラブと共同研究者でもあります。
人間はだれでも周りで話されていることばを話せるようになります。これは母語を獲得する能力です。
酒井先生のソウル本はチョムスキーの統辞構造論なのだそうです。
そしてチョムスキーの著書の中にあるフンボルトのことばを引用されました。
言語を本当の意味で教えるということはできないことでありできることは、言語がそれ独自の方法で心の内で自発的に発展できるように条件を与えること。心のうちにある生得的なものを引き出すという問題である。
生得的とは本来備わっている先天的なものという意味
ヒッポファミリークラブの活動にはこの人の持つ力を活かすこと、〝心の内で自発的に発展できるような条件〟が礎になっているとお話されました。
環境があれば何語でも話せるようになる。酒井先生のお話をきいてさらに環境について考えることができました。
活動では〝ことばをうたう〟ことをしています。さまざまな言語のストーリーを聞こえたまま、赤ちゃんがことばを話せていくプロセスをたどるように真似していきます。
最初は聞こえているけどどこをどうとらえていいのか真似すらできません。そのうちくっきり聞こえて、だんだん言えるようになっていきます。いえるようになると意味もおおまかにわかり、また聞こえ方が変わってきます。
このプロセスが面白いのです。先生はいなくてみんなでワイワイと楽しみながらことばを見つけ、育んでいきます。
酒井先生の講座のタイトルは「ことばを育む、心を育む」ことばと心は同じように育っていきます。
多言語人間とはどんな人をも飛び越えずすべての言葉に開かれた心なんだよ。とヒッポの提唱者の榊原さんのことばを思い出しました。
長く活動を続けていても新しいことに日々出会えます。日々、楽しく活動していたことがフンボルトのことば、言葉は教えることはできない、心のうちで自発的に発展する条件をあたえる。その条件がヒッポの活動にあるとしたら・・・とてもワクワクします。世界のことばを話すこと、友達になることは多くの人が夢見ることじゃないかな、と思います。それがおとなも子どもも一緒になって育ち実現できる場がここにあるとしたら…すごい!
ことばをうたおう!
読んでいただいてありがとうございます。
興味を持たれた方はヒッポファミリークラブHPをご覧ください。
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